トップ / 学会概要 / 代表理事挨拶

代表理事挨拶

代表理事 井関 雅子

日本ペインクリニック学会代表理事 順天堂大学医学部麻酔科学
ペインクリニック講座

井関 雅子

2023年7月より一般社団法人日本ペインクリニック学会の代表理事を拝命致しました順天堂大学の井関雅子と申します。50年を越える歴史を持つ本学会の代表理事に就任させていただきましたことを大変光栄に存じ上げるとともに、その責任も強く受け止めて進んでいく所存です。ご存知のとおり本学会は疼痛医療に特化した専門医制度を有し、また日本医学会加盟の学術団体として、広く社会に貢献してきました。皆様が築いてこられた素晴らしい伝統を受け継ぎながら、現在の諸問題に応え、さらに未来に向けた発展にいささかなりとも貢献できることを願っております。周術期疼痛を代表とする急性痛、多様な臨床像を呈する慢性疼痛、がん疼痛やサバイバーの抱える様々な疼痛も含め、すべての疼痛領域を網羅した臨床、教育、研究に関わる学会活動に尽力して参ります。

このため私は、本学会の目指す方向性として、「連携・連帯(繫げる活動)」「次世代育成」「ダイバーシテイ」の3つのキーワードを掲げさせていただきたいと思います。具体的には、(1)日本専門医機構や日本麻酔科学会との連携のもと、ペインクリニック専門医の地位をさらに確立する、(2)本学会所属の医育機関、病院、クリニック間の連携体制を構築し、学術活動や次世代育成を推進する、(3)痛みに関わる国内の諸学会との連携と協力を通じ、本邦社会への疼痛医療のさらなる啓蒙を図る、(4)国外の関連学会との交流を推進し、臨床や研究面での相互の協力を拡大する、(5)男女参画はもとよりさらなる多様性を最終目標としたダイバーシテイの推進、を初めとする活動を進めて参ります。また、本邦におけるインターベンショナル治療を担い、発展させてきた本学会の特性を踏まえ、この分野を担う次世代の教育と育成が今後も本学会の重要な課題であります。さらに創薬・育薬や新しい治療の開発などにも、積極的に挑む必要があります。

これら多くの目標の達成は、言うまでもなく会員の方々からの御協力なくしては叶いません。会員の皆さまのご意見を十分に汲み上げるとともに、各委員会やワーキンググループ、支部会、評議員会や理事会に携わる方々が活動・活躍しやすい環境を整えることこそ、代表理事に求められる役割であると確信しております。

会員の皆さまが疼痛医療に携わる喜びや誇りを実感できるような学会運営を心がけて、明るい笑顔を忘れることなく身を粉にして働かせていただきます。どうぞ皆様よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人日本ペインクリニック学会代表理事
順天堂大学医学部麻酔科学ペインクリニック講座
井関 雅子

メニュー

このページの先頭へ