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代表理事挨拶

代表理事 山口 重樹

日本ペインクリニック学会代表理事 獨協医科大学医学部 麻酔科学講座 山口 重樹

2025年7月より一般社団法人日本ペインクリニック学会の代表理事を拝命させていただきました、獨協医科大学の山口重樹です。本会は既に半世紀を越える歴史を持ち、会員数は4,700名を超え、本会認定の専門医数は1,600名を超えるまでに成長、今尚発展し続けている痛みを専門とする国内屈指の学術団体です。このような本会の代表理事に就任させていただきますこと、大変光栄に存じ上げるとともに、その責任も強く受け止めています。

本会は、学術集会の開催、研究の推進、専門医の育成、機関誌の発行、国際交流、ガイドライン・提言等の作成、診療報酬に関する上申、市民への啓発活動など、これまでに多くの重要事業を行ってきています。近年では、本会は日本における痛みの診療の均てん化を促すために、各種ガイドライン・提言を作成、公開し、数多くある痛みに関する学会のトップリーダーとしての立ち位置を確実なものにしています。これも、会員の皆様方が情熱を注ぎ、一致団結した学会運営を継続してきたことの賜物です。皆様のこれまでの思いを今後も継承し、さらなる発展を目指していきたいと考えています。

順調に発展を続けてきた本会においても、今尚抱えている問題は少なくありません。本会の専門医の位置付け(専門医機構におけるサブスペシャルティ)、多様性(ダイバーシティ)を生かしてみんなが活躍できる環境整備、他の関連学会との協調(日本痛み関連学会連合など)、国民のニーズに応えた活動(がんサバイバーの慢性疼痛問題、術後痛の均てん化など)、会員数の更なる増加(多職種の参加)、診療報酬改定への対応、学術研究の推進、国際交流事業の推進等の様々の課題が山積しています。

本会の代表理事として、今後も、積極的に会員の皆さんの声に耳を傾けると共に、理事、幹事、評議員の先生方のみならず会員の皆さんと協力し、一つ一つ問題を解決していく所存です。どうか、会員の皆様におきましても、ペインクリニック診療がすでに大きな社会的価値を生んでいることに、今こそ自信をお持ちいただき、その背中を後進や他職種の医療者に見せていただければ幸いです。また、皆様からの建設的なご意見やご提案など、遠慮なくお寄せいただければとお願い申し上げます。

今後も、国民から「痛みの学術団体と言えば日本ペインクリニック学会」と言っていただけるような学会運営ができるよう、会員の皆様には変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和7年7月
一般社団法人日本ペインクリニック学会
代表理事 山口 重樹

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