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ダイバーシティマネジメントWG
ダイバーシティマネジメントWGについて

ダイバーシティマネジメントWG長 高雄 由美子
WG長からのメッセージ
2023年度よりペインクリニック学会ダイバーシティマネジメントワーキンググループ長を拝命いたしました。
ダイバーシティとは多様性のことですが、個人が性別や人種、信条、能力などの差異で差別や区別をされず、頑張っている人材に活躍の場を提供するのがわれわれのミッションです。日本は今後待ったなしで少子高齢化社会を迎え、日本を支える人材確保や維持が困難となる厳しい時代を迎えます。われわれに課された仕事は、これからの人材を育てて世の中に輩出し、これらの人たちがさらに後輩を育成することだと考えます。学会員が男女問わず、ライフイベントなどでキャリアを中断することなく、より高いところを目指して頑張れる環境作りを、また偏見を受けずに正当な評価を受ける土壌をしっかり作ることがわれわれの責務と考えます。
ワーキンググループの活動や取り組んでいる支援について皆様是非ご承知おきください。今後とも何卒ご協力ご支援お願いいたします。
このページの先頭へ活動報告
令和7年度医学生・研修医等をサポートするための会
共催:日本医師会 女性医師支援センター
於:第59回学術集会
働き方を変える勇気が、持続可能な医療の未来を創る
株式会社ワーク・ライフバランス ワーク・ライフバランスコンサルタント 桜田 陽子
このたびの講演では、医療現場における働き方改革の本質、「持続可能なチームづくり」の重要性をお伝えしました。
医師や看護師の長時間労働・睡眠不足は、当人の健康を損なうだけでなく、患者さんの安全と医療の質にも大きな影響を及ぼします。だからこそ、個人の頑張りに頼るのではなく、チーム全体で支え合う仕組みづくりが不可欠です。中でも「心理的安全性」、すなわち立場や役割に関係なく意見を交換しやすい職場環境を整えることが、医療の質と効率を高める原動力となります。
また、「今までこうだから」とあきらめるのではなく、現場の声を取り入れ、議論し、小さな慣習から変えていく勇気も必要です。「心理的安全性」高く、生産性高い議論の場が「カエル会議」です。みなが当事者となり変化に関わることで、医療者自身の健康を守りながら、患者さんに最良の医療を提供し続けられる医療体制の構築が可能になります。本講演が、その第一歩を共に考えるきっかけになれば幸いです。
医師や看護師の長時間労働・睡眠不足は、当人の健康を損なうだけでなく、患者さんの安全と医療の質にも大きな影響を及ぼします。だからこそ、個人の頑張りに頼るのではなく、チーム全体で支え合う仕組みづくりが不可欠です。中でも「心理的安全性」、すなわち立場や役割に関係なく意見を交換しやすい職場環境を整えることが、医療の質と効率を高める原動力となります。
また、「今までこうだから」とあきらめるのではなく、現場の声を取り入れ、議論し、小さな慣習から変えていく勇気も必要です。「心理的安全性」高く、生産性高い議論の場が「カエル会議」です。みなが当事者となり変化に関わることで、医療者自身の健康を守りながら、患者さんに最良の医療を提供し続けられる医療体制の構築が可能になります。本講演が、その第一歩を共に考えるきっかけになれば幸いです。
ペインクリニック専従一年で感じたリアルと、
キャリア選択の可能性
大阪大学医学部附属病院麻酔科 堀池 博吏
今回の講演は、自身の経歴を振り返り、なぜ今の立ち位置にいるのかを改めて確認する良い機会となりました。日々の診療に追われる中で自分の選択や歩んできた道を深く考える時間は意外と少ないものです。振り返ってみると、偶然の出会いや興味の変化が重なり、現在のキャリアに至っており「こうでなければならない」という決まりはないことを実感しました。
ペインクリニック専従として過ごした一年は、自分にとって新しいキャリア選択の可能性を広げ、今後もこの分野を学び続けたいと確信するのに十分な期間でした。今回の発表で最も伝えたかったのは、「キャリアの選択には多様な道があってよい」ということです。医師としての進路は、王道や多数派だけが正解ではなく、興味や価値観、ライフステージによって柔軟に変化してよいものだと思います。
ペインクリニックは研修機会が限られ、選択肢として意識されにくい現状がありますが、専従一年の経験からその魅力や現場のリアルを知り、キャリアとしての可能性を強く感じました。将来の進路を模索する方々にとって、ペインクリニックが新たな選択肢の一つとなれば幸いです。
ペインクリニック専従として過ごした一年は、自分にとって新しいキャリア選択の可能性を広げ、今後もこの分野を学び続けたいと確信するのに十分な期間でした。今回の発表で最も伝えたかったのは、「キャリアの選択には多様な道があってよい」ということです。医師としての進路は、王道や多数派だけが正解ではなく、興味や価値観、ライフステージによって柔軟に変化してよいものだと思います。
ペインクリニックは研修機会が限られ、選択肢として意識されにくい現状がありますが、専従一年の経験からその魅力や現場のリアルを知り、キャリアとしての可能性を強く感じました。将来の進路を模索する方々にとって、ペインクリニックが新たな選択肢の一つとなれば幸いです。
NTT東日本関東病院研修中の妊娠・産後復帰
聖隷横浜病院ペインクリニック科 桑原 沙代子
今回、NTT東日本関東病院ペインクリニック科研修中に妊娠・出産・産後復帰をした経験をお話させていただきました。ペインクリニック研修中の妊娠は、透視下治療を例にあげても制限がかかる事があり、指導医・上級医・同僚医師にお力添えをいただくことが不可欠でした。さまざまな立場の方々から産休中・産後復帰後も職場環境の整備とご配慮をいただき、自分の体調管理をしつつ、育児をしながら仕事を続けることができました。講演では大変だったことも話をしましたが、聴いてくださった誰かにとって少しでも知りたかった情報が入っていたとすれば幸いです。
この研修期間があったからこそ、私らしく楽しんで育児とペインクリニックの仕事に従事できています。これからペインクリニックを目指す方の中にも出産育児・介護・病気など、配慮が必要な場面が出てくる事があると思います。その人らしく仕事で活躍しつづけることができるような、“ダイバーシティマネージメント”された社会の実現がますます進み、誰にとっても働きやすくなっていく社会になっていくことを願います。
この研修期間があったからこそ、私らしく楽しんで育児とペインクリニックの仕事に従事できています。これからペインクリニックを目指す方の中にも出産育児・介護・病気など、配慮が必要な場面が出てくる事があると思います。その人らしく仕事で活躍しつづけることができるような、“ダイバーシティマネージメント”された社会の実現がますます進み、誰にとっても働きやすくなっていく社会になっていくことを願います。
“痛み”を可視化する ─ 研究と臨床の間に立って
神戸大学大学院医学研究科外科系講座麻酔科学分野 岡田 卓也
今回の講演では、痛みの基礎研究とペインクリニックの臨床の両面の「面白さ」や「やりがい」をお話ししました。普段、私たちが診療で向き合う“痛み”は、主観的で目に見えにくいものです。そこで私は、近年目覚ましい進歩を遂げている生体イメージング技術を使って、マウスの脳内で神経細胞がどのように活動し、痛みがどう感じられるのかを“見える化”する研究を行ってきました。最近では、性差によって痛みの感じ方や脳内の反応が異なることも分かってきており、個別に応じた治療が求められています。基礎と臨床を行き来しながら、少しでも痛みに苦しむ人の助けになるような知見を積み重ねていきたい──そんな思いを伝えたくて、この講演をさせていただきました。
いつか誰かが一歩踏み出すきっかけになれたら
大阪公立大学医学部附属病院 麻酔科・ペインクリニック科 松村 華
この度、医学生の皆さん・研修医の先生方に向けた講演を、とのお話を頂くにあたって若輩の身で一体何を話せることがあるのだろうかと非常に悩みました。けれどまずは、麻酔科専攻の中のペインクリニックという領域に関して「何をしているかよく分からない、馴染みのない分野」から「少しは聞いたことがある分野」になってもらえたらという思いでお話をさせて頂きました。
日々の勉学や診療に目まぐるしく、次から次へ新しいことを覚えなければならない皆さんにとってはペインクリニックは国家試験やepocには直接関わらない、少し縁遠い分野かもしれません。しかしこれから先、痛みという人間の持つプリミティブな感覚と正面から向き合うペインクリニシャンという立場にいつか触れることがあったとき、この企画でお話したことが皆さんの背中を押すきっかけのひとつにになれたら、と思っています。
日々の勉学や診療に目まぐるしく、次から次へ新しいことを覚えなければならない皆さんにとってはペインクリニックは国家試験やepocには直接関わらない、少し縁遠い分野かもしれません。しかしこれから先、痛みという人間の持つプリミティブな感覚と正面から向き合うペインクリニシャンという立場にいつか触れることがあったとき、この企画でお話したことが皆さんの背中を押すきっかけのひとつにになれたら、と思っています。
過去の活動報告
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- 2024年と2023年はポスターをクリックで過去の活動報告ページが閲覧できます







